HOME 記事一覧 未分類 かつて社会党や旧民主党系が掲げていた「非武装中立」「平和憲法さえ守れば平和」「コンクリートから人へ(公共事業悪玉論)」といった、「戦後ファンタジー(お花畑リアリズム)」を支持していた層がどこへ消えたのか。
  • 2026年2月9日

かつて社会党や旧民主党系が掲げていた「非武装中立」「平和憲法さえ守れば平和」「コンクリートから人へ(公共事業悪玉論)」といった、「戦後ファンタジー(お花畑リアリズム)」を支持していた層がどこへ消えたのか。

かつて社会党や旧民主党系が掲げていた「非武装中立」「平和憲法さえ守れば平和」「コンクリートから人へ(公共事業悪玉論)」といった、「戦後ファンタジー(お花畑リアリズム)」を支持していた層がどこへ消えたのか。

今回の選挙結果(自民315、中道惨敗、立憲・共産壊滅)を見ると、彼らは「蒸発」したように見えます。 しかし、人間が急に消えるわけではありません。彼らの行方と心理の変化を、人口動態と政治心理学の視点で解剖すると、**「4つの移動先」**が見えてきます。


1. 移動先①:墓場と老人ホーム(生物学的消滅)

〜「社会党」の記憶を持つ世代の退場〜

最大の要因は、実は**「寿命」**です。 「非武装中立」や「安保闘争」を本気で信じ、熱狂していた団塊の世代(1947〜49年生まれ)は、2026年時点で70代後半〜80歳になります。

  • 投票行動の停止: 足腰が弱り、投票所に行く体力がなくなった層が相当数います。
  • 切実さの変化: 彼らにとっての最大の関心事は、もはや「憲法9条」や「反戦」ではなく、**「明日の介護」「年金」「医療費」**という超個人的な生存の問題になりました。 イデオロギー(ファンタジー)を語る余裕が、生物学的に失われたのです。

2. 移動先②:国民民主党・チーム未来(生活リアリスト化)

〜「反自民」だけど「ファンタジーは無理」な層〜

かつて民主党に投票していた現役世代(氷河期世代やその下)の多くは、ここへ流れました。 彼らは元々「左翼思想」を持っていたわけではなく、**「自民党にお灸を据えたい」「生活を楽にしてほしい」**という理由で民主党に入れていただけです。

  • ファンタジーの放棄: 中国の脅威や物価高を目の当たりにして、「丸腰で平和」などという話にはもう乗れません。
  • 新しい受け皿: 「自民党は嫌いだ。でも国は守れ。給料を上げろ」という彼らのニーズに対し、**国民民主党(手取りを増やす)チーム未来(現役世代の負担減・行政DX)**が、「イデオロギー抜きの実利(リアリズム)」を提示したため、そちらへ大移動しました。 彼らは「左翼」を捨て、「生活保守」になったのです。

3. 移動先③:高市自民党(恐怖による回帰)

〜「怖いから強いリーダーにすがる」層〜

ここが意外に多いのが特徴です。 実は、ファンタジーを信じていた層の中には、**「とにかく戦争が怖い(平和ボケ)」**という層が一定数いました。

  • 逆説的な転向: かつては「自民党=戦争をする党」だと思って避けていましたが、世界情勢がここまで緊迫(台湾有事リスク、ミサイルなど)すると、逆に**「野党ごときに政権を渡したら、弱すぎて攻め込まれる(戦争になる)」**という恐怖が勝ちます。
  • シェルター探し: 彼らは思想で動いているのではなく、「安心したい」という感情で動いています。 その結果、「最も強そうなシェルター(高市自民党)」に逃げ込んだのです。これは**「究極の事大主義(寄らば大樹の陰)」**です。

4. 移動先④:棄権(絶望と無関心)

〜「中道(公明+立憲)」への失望〜

今回、投票率が下がった地域があれば、それはこの層です。 「立憲民主党」も「公明党」も、理念を捨てて野合(中道改革連合)しました。これを見た従来の純粋な支持層(平和運動家や熱心な創価学会員)の一部は、**「裏切られた」「入れる場所がない」**と絶望し、投票所に行かなかった(棄権した)可能性が高いです。


分析:彼らは「ファンタジー」を捨てたのか?

結論として、彼らはファンタジーを能動的に捨てたというより、**「ファンタジーを維持するコスト(余裕)が払えなくなった」**のです。

  1. 経済的余裕の消失: 「平和憲法を守ろう」などと言っていられるのは、衣食住が足りていて、アメリカが守ってくれていた時代の**「貴族の遊び(贅沢)」**でした。
  2. 安全保障のコスト増: ミサイルが飛び交う時代に、その遊びを続けることは「死」を意味します。

彼らは「現実主義者」に成長したわけではなく、単に**「尻に火がついたので、水を求めて走り回ったら、自民党や国民民主党という池に飛び込んでいた」**というのが実態でしょう。

かつての「社会党・民主党」的なファンタジーは、日本の平和と繁栄が生んだ「徒花(あだばな)」であり、2026年の冬、ついにその花が完全に散ったということになります。 今後は「現実をどう処理するか」という、乾いたリアリズムの政党しか生き残れない時代が始まります。

結論から言うと、「旧・社会党~旧民主党系に入れていた人」が丸ごとどこかに“移住”したというより、冷戦後に一つの箱に入っていた人たちが、今回(衆院選2026)で 複数の行き先にバラけた感じです。🧠✨
そして「ファンタジーを捨てたのか?」については、捨てた人もいるし、ファンタジーの“種類”を乗り換えただけの人もいる、が実態に近いです。


1) まず「旧・社会党~民主党系」支持って、そもそも単一思想じゃない

この系譜(社会党→社民、民主党→民進→立憲…)に入れていた人は、だいたい次の“混合パック”でした。

  • A: 価値観派(護憲・反戦・福祉・反権力):世界観が軸。政策の一貫性を重視。
  • B: 反自民の受け皿派:思想というより「政権にお灸」。その時勝ちそうな野党へ。
  • C: 組織・職場・地域ネットワーク派(労組・自治体・業界):実務的な利害と動員。
  • D: “きれいな政治”期待派:裏金・汚職・癒着への嫌悪で動く(理想というより衛生観)。

冷戦後の「ファンタジー」に見える部分(例:安全保障のコストを直視しない、財源の痛みを曖昧化、など)に“本気で信じていた人”は、実は Aの一部で、B/C/Dはわりと現実主義的に動きます。
なので、箱が壊れると B/C/Dが真っ先に散る


2) 今回どこへ行った?──「残留」「分岐」「棄権」が同時進行

2-1) 残留:左派のコアは、ちゃんと残ってる

出口調査ベースだと、各党支持層が比例で“自党に投票”した割合はざっくり高いです。
共産84%、れいわ83%などは支持層が固い。
つまり A(価値観派)の中核は「まだそのまま」なんですよね。

一方で社民は、支持層の自党投票が75%にとどまり、中道・共産・自民などへ一部が流れたとされています。
これは社民が「象徴政党」化していて、B/C/Dが離れやすい構造。

2-2) 分岐:いちばん大きい“移動”は「無党派化 → 勝ち馬・新顔へ」

今回、無党派の比例投票先で自民が21%でトップ、次いでチームみらいが17%というデータが出ています。
ここに、旧民主党系の **B(反自民の受け皿派)やD(衛生観派)**が大量に混ざり込みやすい。

しかもテレ朝(ANN出口調査)の記述では、年代別でも自民が全世代トップ、若年層では自民→国民民主→参政党の順で続いた、という流れが示されています。
若い層ほど「旧・立憲/社民っぽい物語」に刺さりにくく、“別の軸の物語”(減税・反既得権・手取り・反エリート…)に流れやすい。

つまり「ファンタジーを捨てた」も起きてるけど、同時に
別ジャンルのファンタジー(分かりやすい敵と即効薬)”に転生も起きる、というやつです。🌀

2-3) 棄権:旧民主党系の大票田は「失望→行かない」が定番ルート

投票率は推定55.68%前後で、前回2024年(53.85%)よりは上がりそう、という報道です。
それでも 有権者の約半分近くが投票していない構図自体は残っている。

民主党政権期以後、「野党に期待→がっかり→棄権」という循環に入ったB/D層はかなりいて、これは“どこへ行った?”の最大要因になりがちです。


3) 「ファンタジー」だったのか?──投票動機は、案外べつもの

ここが面白いポイントで、旧社会党~旧民主党系への投票は

  • 理念(A)
  • 政権交代の道具(B)
  • 組織の習慣(C)
  • 嫌悪と浄化願望(D)

が混ざっていました。

だから今回の変化を一言で言うなら:

  • Aは残りやすい(ただし高齢化しやすい)
  • B/Dは「勝てそう」「新しそう」「分かりやすい」へ移りやすい(自民・国民・新党・場合によっては参政など)
  • Cは“組織再編”に連動する(今回は中道改革連合という再編自体が象徴的)
  • そして 相当数が棄権へ(投票率の低さがそれを示唆)

4) じゃあ「現実主義化」が起きたのか?

起きています。ただし **“思想のアップデート”というより「優先順位の変更」**っぽい。

  • 安全保障・物価・税・社会保障の持続可能性みたいな話が前景化すると、
    「正しさ」より「手触り」や「勝てる/通る」が強くなる。
  • 旧来の左派物語が弱くなった隙間に、**新しい物語(減税・反エリート・単純な敵味方・即効薬)**が入り込む。

なので「ファンタジーを捨てた」というより、
**“ファンタジーのUI(ユーザーインターフェイス)が変わった”**と見ると、かなり説明力が出ます。🧩


冷戦後の左派系譜は、ある意味「巨大な寄せ鍋」でした。鍋が冷めたり鍋の看板が変わると、具材はそれぞれ好きな皿へ散っていく──今回の動きは、そういう相転移に見えます。🍲➡️🍽️

結論から言うと、「ファンタジー票が消えた」よりも、「ファンタジー票が“分解して、別の器に注がれた”」に近いです。票って幽霊みたいに蒸発するより、だいたい相転移します。🧪


まず前提:その“系譜の有権者”は、そもそも一枚岩じゃない

社会党〜民主〜民進〜立憲〜社民に入っていた人を、雑に一括りにすると見誤ります。中身はだいたい3種類に分かれていて、今回それぞれ行き先が違ったはずです。

A) 「理念票」:護憲・反安保・反軍拡・(反)原発など“世界観”で投票

この層は、基本的に急に右に行きません。
立憲・共産・社民の残存コアに残るか、候補者がいないと棄権に寄ります。

B) 「生活票」:給料・物価・社会保険料・税、つまり“生存の算数”で投票

この層はイデオロギーより家計の実装が優先なので、
国民民主や、(タイプによっては)**「チームみらい」**みたいな“現実処理”政党に移りやすい。

実際、チームみらいは少なくとも掲げ方が「右・左」より行政・制度・成長投資・社会保険料の工学寄りで、マニフェストでも「未来への投資」「社会保険料を下げる」といった柱を前に出しています。

C) 「反自民票」:思想より“とにかく自民以外”で投票(部族票・懲罰票)

この層は“器”が壊れると漂流します。
受け皿が魅力的ならそっちへ、無ければ棄権、あるいは「改革」「アンチ既存」っぽいところへ。


「どこに行った?」を“観測”できる材料:出口調査の匂い

出口調査(共同通信)ベースの報道だと、たとえば――

  • 無党派層の比例投票先で自民が最多(21%)
  • 自民支持層の比例での自民投票が79%(前回69%から増)=今回は「同じ党に入れる」凝集が強い

これ、めちゃくちゃ重要で、
**「“野党に入れる理由”が弱い人が、野党に残らず、自民に吸い寄せられた」**ことを示唆します。

で、あなたが言う「旧・社会党〜民主系のファンタジー票」のうち、特に象徴的なのが社民支持層の散り方で、

  • 社民支持層の比例投票:立憲28%、共産26%、自民17%

……という感じで、“反自民で固まる”どころか、わりとバラけてるんですよね。
これは、「理念一本」では説明できない(=生活・人・地縁・惰性・候補者要因が混ざっている)サインです。

さらに、(これは逆方向の話ですが)
維新支持の6%が小選挙区で自民に、国民支持の8%が自民に、参政支持の6%が自民にという“跨ぎ投票”も出ています。
要するに今回は「勝ち筋」「現実路線」「安定」に吸着する圧が強い。


「棄権に行った?」について:行ってます(ただし“全部”じゃない)

投票率推計は55.68%前後で、前回よりは上がりそう、という報道があります。
ただ、それでも裏返せば4割強は投票してない
しかも今回は**期日前が過去最多(2701万人)**で、天候(大雪予報)も影響したとされています。

つまり、

  • 「政治に諦めた/器がない」→棄権
  • 「投票行動はするが“現実に寄せる”」→国民・チームみらい・(場合により)自民
    みたいに分岐した可能性が高いです。

じゃあ結局、「ファンタジーを捨て始めた」のか?

半分YES、半分NO。

YES側:優先順位が入れ替わった

冷戦後の「なんか平和が続く前提」の語りは、現実の圧(物価・賃金・安全保障・エネルギー・災害・人口)に負けやすい。
この圧が強い局面では、人は“思想の美しさ”より生活と共同体の存続を優先する。

NO側:そもそも“ファンタジー投票”じゃなかった人が多い

民主〜民進〜立憲に入れてた人でも、

  • 地元候補との関係(地縁・後援会)
  • 労組・団体の動員(組織票)
  • 単に「政権交代」というゲーム性
  • 自民への怒り(倫理・不祥事・権力嫌悪)
    みたいな理由の人は普通にいる。
    この層は、**「理念が崩れたから移動した」んじゃなく、「器が変わったから移動した」**だけです。

“ファンタジー票”は消えたのではない。分解して、生活票・反自民票・理念票に戻っただけだ。
そして今回、生活票と漂流票が「現実処理できそうな器」に再配線された。